鬼婆(新藤兼人)鬼婆を見た観た。こういう映画を観ると、日本映画って、すごかったんだな…と思います。 新藤兼人監督。1964年。 ★★★☆ 仏教説話からモチーフを得ているらしい。 時代は室町末期というところ。 舞台は葦野原のみで、主要登場人物も3人だけだというのに、(だからこそ?)、すごく時代感が出ていた。 若い女が葦野原を駈けて、男に会いに行くシーンがすき。 駈ける音と供にふくろうの鳴き声みたいなのがするのが、すごくいい音だと思った。 と、思っていたら、コメントリーで監督が、あれは鳩の鳴き声だと言っていた。鳩はすごく多産で、それで情欲の高まりを示したかったらしい。 …情欲の高まり音だったのか…。 夫がこのDVDを買う時に、タイトルからして「わたしへのあてつけか!?」と思って反対していた(狭量)んだけど、見てよかった。 でも最近ケンカすると、 "You! Onibaba!!" とかいうから、やっぱり見せるんじゃなかったかも。 (2004年5月21日) |